Area-S ～エリア-エス～

私はdraという。
私は男だ。
私は絵を描くのが好きである。
私は何かを作るのが好きである。
私は空を眺めるのが好きだ。
私は風に当たるのが好きだ。
私はこの世界に生まれることができたことが嬉しい。
私はときどき意味もきっかけもなく息苦しく心が不安定になるときがある。
私はそんなとき拳を握りしめる。
私は強くはないかもしれない、だが決して弱くもない。
私は平凡な人間だ、つまらないありふれた人間だ、そしてそうありたいと願っている。
私はしかしまた特別な存在でもありたいと願ってやまない。
私は人に比べて優位に立つことがとても好きだ。
私は誰かに優しくできる人間でありたいと思う。
私は誰かを救える力がわずかでもあればいいと思う。
私は私であることを誇る。
私は私が好きだ。
私は私のことが嫌いになりそうなときもあるけど、そんなところまで含めて。
私の全てを肯定しようと思う。
これが、私だ。



「私は」で始まる文章を短時間で大量に書かせることで、その人の自己への認識を浮き彫りにして精神の発達度や抱えている精神的な問題を分析する、という心理学のテストが確かあったような。
なんとなくふと思いついて自分でやってみたりしました。
５分で30個とか、時間制限つけていっぱい書かせると、最初のほうでは自分でもわかりきったことを書けるんだけどだんだんそれが尽きてきて、最後のほうはなんか自分でも意識してなかったようなことを無理やり書き始めたりするらしいです。
むしろその辺にその人の味が出てくるとか。
俺もこれ途中で面倒くさくなって20個弱でやめちゃったけど、あと10個無理やり書いたら変な地が出てきそう。
それはそれで面白いかもしれないですね。