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2009.10/07(Wed)

091007 ヒーローババーン 

暇だったので雷句誠の短編集『玄米ブレード』を読み返しました。
『金色のガッシュ!!』連載前の読みきりを集めたやつですが、既にこの時点でガッシュの中で描かれる熱い物語の原型はできてたんだなーと確認。
本当はすごくケンカが強いのに臆病で腰抜けなせいで悪い奴に立ち向かえない男を、まっすぐで強い心を持った女の子が勇気付けて奮い立たせる「ユリネ・グレイト」は初期の清麿とガッシュの関係の原型ですね。
ギャグとして描かれた「ヒーローババーン」も、弱くても大切なものを守るために意地で強いやつに立ち向かうキャンチョメのような等身大のヒーローとして描かれてますし。
ついでにババーンが怪物に朝メシの材料を踏み潰されたときの、激しい悲哀と慟哭(笑)のテンションとかも、シンプルで当たり前なことに強い感情移入をさせる作家雷句の技が見て取れます。
アジの開きを踏み潰されたくらいでキャラが泣いてるのを不自然に感じさせない話を作れるって実は凄いことだと思うんです、ほんとに。
強くなりたいという憧れと、そこへ導いてくれる変わるきっかけをくれる他者の存在。
そもそも強いとはどういうことか、かっこいい姿とはなんなのかというお手本。
このへんを上手に組み合わせてこそ、少年漫画は出来あがるんだなーと実感しました。
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