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2008.09/19(Fri)

080919 オーフェンは永遠に俺のお師様 

 それは、既にファンの間ではそれなりに知られた事実となっている。
「秋田禎信が、自分のサイト上でオーフェンの続編を連載している。」
 オーフェンというのは、富士見ファンタジア文庫から発売されていたファンタジーもののライトノベルだ。魔法や魔術、ドラゴンや神に関する独自の世界観、設定と、何よりもファンタジーなのに主人公が革ジャンを着たモグリの借金取りであるというひねくれたキャラクター性で、一時期はかなりの人気を博していた。

 ドラも、この小説にハマりこんでいたうちの一人である。
 物語そのものは何年も前に既に完結しており、本当に時折気が向いたときに読み返す程度だった。
 それでも、この小説が、そして登場キャラクターたちの在りようが、ドラに与えた影響は大きい。中学二年生、思春期で多感、そして愚かで未熟なりに自立や成長を意識するような時期に出会って、以後数年間をこの小説の続刊の展開を追いながら過ごしたのだから、それも当然だろう。
 どういった影響かといえば、いわゆるオタクとしての作品への好みや、自身の手による創作――と呼ぶには抵抗のある稚拙な遊び――へのそれが主なところとして挙げられる。だがそれ以前に、はっきりどこがとは言えなくても、自分の性格や価値観といった人格形成にまで組み込まれた、欠かすことのできない一部とすら思えるのだ。もっとも、たかがラノベが人間性の礎の一部だなどと言えば、多数の人間からは鼻で笑われてしまいそうだな、などと多少自虐的に自覚してもいたが。

 ともあれ、物語が完結したときには、そうまで親しく、愛しく感じられた物語の結末を自分の目で見届けられたことをとても喜ばしく感じると同時に、切なさも胸中に広がっていた。
 言うなれば、卒業を機に、親しい友人ともう会えなくなるようなものだ。出会ったからには、必ず訪れる別れ。それは人と人の関係にだけではなく、人と物語の間にもやってくる。本棚に並べた本を手に取れば、何度でもまた物語を辿ることはできる。が、その続きはもう読めない。最後の巻の最後のページ、そのさらに向こうでキャラクターたちがどんな人生を歩んだか、それはこちらの想像の中でしか補えない。

 そこへ、今回の話だ。
 もう完結した、物語の続きが綴られることを、キャラクターたちのその後が公式に語られることを、おそらくはファンのほとんどは半ば諦めていたはずだ。
 ネット上の掲示板やブログによって情報は広まり、喜びと興奮は伝播する。話を聞きつけたかつてのファンたちが、こぞって著者のサイトにアクセスしていることだろう。ここ数日のアクセス数のログなどというものがもし見れるなら、是非とも見てみたいものである。

 本の外側で流れた数年の時を越えて、また活き活きと流れる文章の中に息づくキャラクターたち。
 今のところ、物語の完結した時点から数ヵ月の範囲内で、主要な登場人物たちのその後の姿が、短めの文章で書かれている。毎日日付が変わる頃に、少しずつ小分けにサイト上にアップロードされている。ここしばらくは、その時間帯には大勢のファンたちが、少しでも早く続きを読みたいとパソコンの前に張り付いているに違いない。
 ネット上の掲示板の専用スレッドでは、大勢が集まり思い出や今後の展開に関する議論をぶつけあっていつにない賑やかさを取り戻しているようだ。とりあえず彼らの共通の心配事としては、著者がある日突然飽きて途中で更新をやめてしまうかもしれない可能性だろう。そんな事態になれば、お預けをくらった犬以上に惨めな顔をパソコンのディスプレイに映らせるはめになるに違いない。

 久々に、本棚の隅のほうに並んでいた本を手に取り、パラパラとページをめくる。気に入っていた場面を見つけ、読みふける。そこには、やはり面白く魅力に溢れた世界が広がっていた。
 一番ハマっていたのは中学生から高校生のころだ。なにぶん金のない時期だったため、そのほとんどは図書館で借りて読み、実は手元に買ってあるのはシリーズ全体のうちのほんの数冊だったりする。
 あの頃の自分と、今の自分。気がつけば、あれだけ格好よく大人びて見え憧れていた主人公よりも自分のほうが年齢は高くなっていた。バイトもするようになり、今なら流石に全巻まとめてとはいかずとも、少しずつ集められそうではある。
 時間の流れ、年月の経過。それにともなって、変わったこと。換わらないこと。
 実際のところ、何も変わってなどいないような気もする。だが、確かにあの頃と同じではありえない。
――確かこれは、オーフェンが作中で考えていたことだ。
 時間がたつことでより深く理解し共感できるようになることも、ある。そんなことをしみじみと思い、後で昔よく通っていた近所の図書館へ行って久々に読み返してみようと、頭の中の予定表に書き込んだ。
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2008.09/19(Fri)

080919 到達しえぬ完璧、成しえぬ完全 

前々から気づいてはいたけど、このたびはっきり自覚しました。
完璧主義であることを許されるのは多分余程の努力家か天才だけです。
完璧なんて目指さないほうがいい。
ほどほどのところで切り上げておいたほうが人生色々豊かになれると思うのです。
いえ、なんかブログ書こうとするたびに肩肘張っちゃって色々語ろうとしちゃって。
結局いつも途中で面倒くさくなって消しちゃって更新しないなーって自覚しまして。
なんで、今後はなるべく10行以内で完結させよう。
そんで極力毎日書こう。
って、それもある種の完璧主義か。
まぁ、完璧は求めずとも意識と志しは高いほうがいいと思うのです、気持ちの問題として。
【編集】 |  10:41 |  日々  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
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