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2010.01/18(Mon)

100118 『半神』萩尾望都 

たしか『マンガは哲学する』(永井均)の中で紹介されてたマンガ。
ふと図書館で目に留まったので読んでみました。
そんな短編集。

収録作品
半神
ラーギニー
スロー・ダウン
酔夢
ハーバル・ビューティ
偽王
温室
左ききのイザン
真夏の夜の惑星
金曜の夜の集会

表題作「半神」は……
なんというか、匠。
むちゃくちゃ上手いけど俺好みではないのでスルー。

印象に残ったのは、「ハーバル・ビューティ」「偽王」「真夏の夜の惑星」あたり。

たぶんハーバル・ビューティが面白く読めたのはキャラクターのせい。
女好きな船長とかヒゲモジャのコンゴとか割りと少年漫画っぽいキャラクターが出てくるからすんなり入っていけた。
夜来香星を旅立ってから起こった異変、不可解な夜来香星の正体、そして個性的なキャラクター。
60ページ近くとちょっと長めの短編だけど、次々起こる小さな事件で退屈しない。
やっぱり事件が大事なのか。

「偽王」は、全体的に静かで幻想的な空気の流れる中で、その底に流れる暗い激情が滲み出てる良作。
恋と憎しみは方向ベクトルが違えども強く誰かを想うという点に関しては同じこと。
狂気から正気を取り戻させ、そのうえで贖罪させるその盛り上げ方がグッド。

「真夏の夜の惑星」は、特殊な状況に追い込まれたキャラクターたちが普段押し込めていた心情を吐露するところにおもしろさが感じられるマンガ。
誰だって悩みや建前や本音やコンプレックスがあって、それを吐き出して感情をあらわにして解消されるのはそれでもうカタルシスがある。
そこに特殊な状況というスパイスで味付けできればそれで話が作れるわけか。

ぬーむ。
なんかSFっぽい味付けで一本話を作ってみたくなってきた。
宇宙船と未知の惑星とよくわからん宇宙人。
そしてありきたりな悩みを持つ主人公。
小さな事件と小さなギャグ。
おもしろい話を読むと自分も話が作ってみたくなる。
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